突如現れたイギリスの女の子2人組Wet Leg。4月に予定されているデビューアルバムのリリースが非常に待ち遠しいです。
音楽だけ聴くと、いわゆる普通のIndie Popで、曲も非常にシンプル。なのに、キュートなMVとともにいつの間にか何回も聴いてしまっているという、謎の中毒性があります。
この手の音楽性はシンプルな分、歌詞も含めて聴かないと本当の良さが分からないと思うんですが、歌詞を読んでみるとやはりこれがけっこう面白い。
「chiase longue」(寝椅子・長椅子)ってタイトルはなんじゃい?と思っていると、「on the chiase longue in your underwear」という一節につながる。ん?この比喩はもしかして……。
セカンドシングル曲。謎のエビPV。とにかく可愛らしい。そしてノリが良い。
しかしタイトルは「Wet Dream」(夢精するようなエッチな夢のこと)。
歌詞も全体的にボカされてはいるけど、何のことを歌っているのか露骨に分かるキワドイ描写。でも最後に「It’s enough to make a girl blush」とユーモラスにおどけて見せるチャーミングさがある。
これは……イギリスの普通の女の子、って感じなのかな。それともちょっとエキセントリックなのか。
こちらはちょっとしっとりした雰囲気の最新シングル曲で、歌詞も前2曲のような感じではなく、スマホやSNSネイティブないわゆるZ世代(この言葉あんま使いたくないんですが)的な感覚をちりばめた、現代人のリアルな感情が描写されてます。
情報化社会とSNSに疲れた温泉好きな身としては、「マッチングアプリもラジオもMTVやBBCも要らない、泡風呂に浸かればなんとかなる」という一節とともに盛り上がっていく曲の締め方にグッときまくり。
やはりこのバンドは歌詞を含めたソングライティングがキモという感じがしますね。
ちゃんと英詩を理解して聴いたほうが楽しそう。
もうとにかく、可愛らしい2人がどんなフルアルバムを作るのか楽しみです。
レーベルはDominoだし、期待大。
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