夏の夜に聴きたくなるMoose

UK


オリジナルシューゲイズバンドの枠組みで語られながらも、1stのころにはすでに独自路線を歩み始めたがゆえに、他のシューゲイズバンドが再評価される中いまだに地味な印象のMooseですけど、なんでか定期的に聴きたくなる不思議。
彼らが純粋にシューゲイズやってたのはごく初期のepのみで、基本的にはネオアコとネオサイケとドリームポップを混ぜ込んだちょっとシュールなインディポップを展開してるんですが、涼やかなアコギのストロークと、アルバムタイトルがカクテルの名前になっていたりする世界観も相まって、夏の夜中に聴くとなんとも心地よい気持ちになるんですよね。
特にこの「Play God」の入っている『Live A Little Love A Lot』はかなりリピートしてます。昔居酒屋でフリーターやっていた頃、深夜3時とか4時に家に帰ってきてこれ聴きながらお酒飲んで寝てた。そのころの記憶が強いのかな。

あとはこの「Uptown Invisible」とか。


笛の音とヒネくれたコード進行が現実感をゆがませてくれます。
と同時に謎の甘い清涼感がくせになる。
この曲は2ndアルバム『Honey Bee』にも入ってるんですが、ep版の『Uptown』のほうがおすすめ。2曲目の「Call It What You Want,Anything」が、実験的でユニークなアコースティック音響サイケになってて、この曲が秀逸なのにもかかわらずアルバムのほうには入っていないので。
クラクラするような真夏の昼下がりに聴きたい感じ。

オリジナルシューゲイズバンドのYouTubeチャンネルも開設され、昔の映像が見れたりする良い時代になりましたが、Mooseもそういうの無いかな。

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