【ALBUM REVIEW】GALAXIE 500 / On Fire(1989)

US

1989年作品。
RYKODISCレーベルの作品によくある、薄エメラルドのケースがレトロでイイですね。
GALAXIE 500は後のドリームポップ、スロウコアに影響を与えたUSインディの重要バンド。
こちらは2ndアルバムとなる『On Fire』です。
「渚にて」を久々に聴いていたら、つられてこれも久々に聴いてみたくなりました。

USのバンドらしいまったりとしたスモーキーなサイケ感に、ドリーミーな成分も交じりつつ、決定的なインパクトを生み出しているのは繊細で弱弱しいヨレヨレのヴォーカルと、異常にヌケの良いスカスカのバンドサウンド。
これらが奇跡的なバランスで組み合わさった名盤です。

このバンドの空気感は一種独特で、1曲目の「Blue Thunder」から「あぁ…」と感傷的なムードに引き込まれて、聴いてる間ずっと詩的な気持ちにさせられるんですよね。これがもう「傷つきやすかったあの頃」の呪いのような感じで、どこかムズムズするような、それでいて心地いいような、なんかもうほんとタマラン、といったものがあります。
叔父様になってから聴いても、やはりいいものですね。

GALAXIE 500はナンバーガールの歌詞にも登場したりして、ちょうど日本のオルタナブームのころに再評価されて洋楽リスナーの間では結構知られていましたが、今はどうなんでしょう。
語り継がれてほしいものです。

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