K-indieを漁っている時に知った、シンガーソングライターYoura(유라)のミニアルバム『Gaussian』。
Lee Luli、Minsu、Baek Yerinなどなど、K-indieの女性SSWはみな一様にクールでウィスパーな歌声で非常に好みなんですが、Youraもまさにその系譜で、楽曲のクオリティも高く、気づいたらアルバム購入しておりました。
スウィート&メロウな「미미 (Mimi)」。
基礎となっている音楽性はR&Bなんだとは思うんですが、クール&ウィスパーな引き算のヴォーカルスタイルによりR&BのB(ブルース)の要素が薄くなっており、これが私のようなコッテリしたR&Bポップが好きではないヒネくれたインディリスナーでもスッと聴けるイイ感じのバランスなんですよね。
「ソウルを取り入れたインディ・エレクトロ」のように聴こえるというか。
こちらは割とファンキーな80’s風ダンスロックサウンド「분홍 (Pink!)」。
曲によってアレンジの方向性がぜんぜん違うのですが、不思議と取っ散らかった印象にはならずクールな音世界に統一されているのが巧みです。
このアルバムには入ってない曲ですが、「Rawww」というシングル曲ではサイケポップ風のアレンジも披露してまして、トラックメイカーとの共作とは思いつつも、引き出しの豊富さに感心してしまいます。
余韻たっぷりのリバーブが心地よい、スタイリッシュなエレクトロポップ「숨을 참는 괴물 (Airplane Mode)」。
やっぱりこの力まずに歌ってくれる感じがイイ。とってもイイ。
普段シューゲイズを愛好しているせいかもしれませんが、腹の底から力んで喉を振り絞って“歌い上げる”タイプのヴォーカルスタイルがあんまり好みじゃなくてですね。
日本には現在進行形でこのタイプの女性ヴォーカリストってあまりいないので、ついついベタ褒めしてしまいます。
いまのところ作品はミニアルバムかデジタルシングルのみなんですが、フルアルバムも聴いてみたいですね~。
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