【ALBUM REVIEW】Psycada / Hiking Lung(2022)

Greece

各国のサイケ、スペースロック系をYouTubeで漁ってるときにアルゴリズムにオススメされて気に入ったバンドPsycada(セミにかけてサイケーダ、と読むのかな?)です。
なんとギリシャはアテネのバンドです。ギリシャのバンド聴くのは初めてだ。

なによりもこのアートワークがイイっすね。
グロ耽美な感じがギリシャっぽくないというか、どことなく日本っぽい。
調べてみたらなるほど、Alexandre Tsoというブラジルの絵師の方が描いた『うずまき』の二次創作イラストが元になっているみたいです。
ちなみに学生の頃から伊藤潤二の大ファンなもんで、まあ気になってしまったのも道理ですわなー。
こういうアートワークでのセンスの共鳴は、音楽を気に入るかどうかにも大きく関わるので非常に重要です。

さて、サウンドなんですが、このテのドゥーミーでアーシーで呪術的なサイケ/スペースロックバンドは割と多いので最初はなるほどこういう系ね~、と思って聴いてたんですが、意外とシューゲっぽいニュアンスがあることにピンと来たんですよね。RIDEの「Seagull」とか。青さはまったくないですが。

あとテンポの速い曲があるのもイイ。ダウナーでドローンな曲もありますが、アルバムの序盤と最後はしっかり激しく盛り上がるのでカッケーんですよね。特にラストの曲「Yearning」はサイケというよりはポストロックっぽい。

せっかくギリシャのバンドなので異国情緒的なものも楽しみにしてたんですが、途中砂漠みたいなムード(「Nabla」)になったりする以外は、それほどギリシャを感じる要素はありません(そもそも音楽でのギリシャ要素って何なんだろう?)。
逆に言うと、クセなく聴きやすい内容でもあるので、サイケやスペースロックにとどまらず、「シューゲイズ好きが高じてシューゲイズ風味を感じるものならなんでもイケる」という域にまで達したシューゲ中毒者の方にもぜひ聴いてみてほしい作品ですね。

あとこのテの作品紹介するときに何度も言ってますが、マジで酒飲みながらライブで見たいぞ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました