最近聴いているシングルざっとレビュー

新譜
EPやアルバムなどのまとまった作品が楽しみ過ぎるバンド達のご紹介。
SNSをやらぬので、シングルレビューなどちょっとした情報発信の行き場が無いなあと思い、試しに定期的にやっていこうと思う。

Melin Melyn / Fantastic Food


私が勝手にスーファリ、ゴーキーズの正統後継者と目しているウェールズのサイケポップバンド。
MGMTぽい感じもあったりしてモダンなサイケポップのニュアンスもあるけど、前述のウェールズの先人達同様、1曲の中でテンポや展開がコロコロ変わるカンタベリー的な作曲もあり、聴いていてとても楽しい。結構前から注目してるのだが、ようやくデビューアルバムのリリースが決まったようで、来年の3月とのこと。まだ半年もあるじゃないか。待ちきれない。

Internet Island / Call Me(Before I Drive By Your House)


VoのMiyonにはBeabadoobeeやThe Mariasを思わせるニュアンスがありつつも、音はUKオルタナギターロック風味なのがクールなアメリカの新人バンド。歌モノなソングライティングに程よいヒネリを加えたアレンジが聴きやすい。どこまでキャッチーさと演奏のヒネリを両立して尖らせていけるかがキーになる気がする。もうすぐEPが出るとのことで楽しみ。

Blankenberge / New Rules


サンクトペテルブルク出身ということで同郷のPinkshinyultrablastに似た感じの、眩い光に包まれる疾走系良シューゲ。

Tokyo Tea Room / Waiting by the phone


UKカンタベリー産ドリームポップ。カンタベリー含むケント州のバンドって60〜70年代以降ほとんど印象がないので珍しい。
Men I Trust風のドリームポップ+ネオソウル+エレクトロのミックス具合が気持ち良い。今のところ良くも悪くもクセが無くあっさりしているので、もうちょいヒネリや工夫があるとさらに伸びそう。

Phoebe Rings / Daisy


有名なBridgersのほうのPhoebeはあんまり好みじゃないので、私はこちらのPhoebeを推していきたい。
ニュージーランドの新人バンド。ドリームポップにStereolabやThe Sea And Cakeなどのオシャレ系エクスペリメンタルなバンドの要素を強めにブレンドした感じの音楽性で、甘さとキラキラ感とドリーミーさが絶妙だ。そしてどこか日本の渋谷系を思わせる懐かしさもある。公式のバイオに「ゼルダの伝説のサントラ」や「ジブリ映画」などのワードが認められたので、その辺が前述した洋楽要素と化学反応を起こしてそのように感じられたのやも。最近リリースされた「Cheshire」もすごく良かったので、もうすぐ出るらしいEPが非常に楽しみ。

Glassmanet / Floating On


ノルウェーのソロシューゲ/ドリポアクト。最近は初期音源と比べ演奏のクオリティも上がって、曲もどんどんVinyl Williamsぽいディープな神秘サイケポップの度合いを強めており、私好みな方向に発展してくれて最高です。頑張って欲しい。

Altın Gün / Bir sigara iç oğlan


女性VoのMerveが脱退して、あの親しみやすいポップな声が失われたのはかなり魅力減なのでは、と心配してたが、もともとErdinçも十分魅力的なヴォーカリストなんだよな。これだけエキゾチックで妖艶なのに、どこか端正でスマート。ホッコリしたグルーヴも相変わらずで楽曲の勢いは衰え知らず。まだまだ期待できる。

Men I Trust / Husk


いつの間にかドリームポップ界隈ではかなり影響力を持つバンドになっていた彼ら。今作はコーラスの効いたギターと直線的なリズムが昔の4AD風味というか、80年代後半から90年代初期のインディロック(LushとかCocteau Twinsとか)のバイブスを感じて、たまらないものがある。

Bubble Tea and Cigarettes / Dead Flowers


相変わらずフレンチポップとドリームポップがアジア歌謡的なセンスでミックスされており、うっとりしながらも胸に染み入るメロディ。2ndアルバムももうすぐ出るようだ。1stも極めて良かったので期待大。

Pastel Sky / Lila


最近、台湾やタイなど東南アジア各国のインディ界隈が盛り上がってきていろいろ漁っているのだが、こちらはフィリピンのバンド。MVアイキャッチの女性はバンドメンバーではない。
シティポップ的な80’sテイストと、南国の風が感じられるドリーミーなサイケ感がイイ感じ。お世辞にもカッコイイとは言えないヘッドレスギター/ベースを全員おそろいで持っているのとかも、なんかゆるい感じがしてイイのである。

The Treedome / Flute


最後は最近めちゃくちゃハマってるLAの新人バンド。チル系ジャズをドリームポップやサイケポップの形態でやっているような白昼夢的ポップスで、この曲は昔のブラジルのボサノバ的な気だるさと陶酔感が極まっていて、うっとりしなが眠りに落ちかけるほどにチル。アルバムがもうすぐ出るそうなので、これまた楽しみだ。

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