
長雨の昼下がりのような、倦怠感に包まれた微睡みのメランコリア。抑制されたメロディラインとウィスパーボーカル。視界をボヤけさせる水蒸気のようなサウンド。シューゲ/ドリポと紹介されていることが多いけれど、確かにシューゲ風味はあるがシューゲそのものではなく、ドリームポップというには湿った街角の匂いやくぐもった憂鬱さなどの現実的な情感を湛えている。
最近は女性ソロミュージシャンが乱立気味で、インフルエンサー活動の一環で音楽に手を出している人も多々見受けられる。純粋に音楽のみで評価出来ないものを真面目に受け止めるべきかどうか……と、疑わしく思いながら接しているのだが、Freya Mckeeも本業はロンドンの新進服飾デザイナーで、海外の若い女性の間では人気らしい。MVで着ている個性的な衣装も彼女のブランドの服なので、プロモーションの一環なのだろうかとやはり疑念を抱いてしまいそうになる。しかし、それにしてはやっている音楽が随分マイナーなうえ、すこぶるイイ味が出ているのだ。
はじめこそ地味な印象を抱くが、ヴォーカルよりもその周囲を取り巻くサウンド、またはその一体感に面白みがある音楽性である。聴けば聴くほど旨味がじんわり染みてくる。一番耳を惹くのは、「Blue」の間奏のキメ、脱力を促す混濁したコード。気だるさに身を任せて聴き惚れていると、いつの間にか心地よい眠気が忍び寄ってくる。素晴らしいチル・ミュージックである。
もしかして過去本格的にやっていた?もしくはこれから本格的にやる予定?情報が少ないのでよく分からないが、ぜひとも今後も継続して作品作りをしてほしいと感じさせる傑作EPだ。
最近は女性ソロミュージシャンが乱立気味で、インフルエンサー活動の一環で音楽に手を出している人も多々見受けられる。純粋に音楽のみで評価出来ないものを真面目に受け止めるべきかどうか……と、疑わしく思いながら接しているのだが、Freya Mckeeも本業はロンドンの新進服飾デザイナーで、海外の若い女性の間では人気らしい。MVで着ている個性的な衣装も彼女のブランドの服なので、プロモーションの一環なのだろうかとやはり疑念を抱いてしまいそうになる。しかし、それにしてはやっている音楽が随分マイナーなうえ、すこぶるイイ味が出ているのだ。
はじめこそ地味な印象を抱くが、ヴォーカルよりもその周囲を取り巻くサウンド、またはその一体感に面白みがある音楽性である。聴けば聴くほど旨味がじんわり染みてくる。一番耳を惹くのは、「Blue」の間奏のキメ、脱力を促す混濁したコード。気だるさに身を任せて聴き惚れていると、いつの間にか心地よい眠気が忍び寄ってくる。素晴らしいチル・ミュージックである。
もしかして過去本格的にやっていた?もしくはこれから本格的にやる予定?情報が少ないのでよく分からないが、ぜひとも今後も継続して作品作りをしてほしいと感じさせる傑作EPだ。
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