ドリームポップとクラシカルなラテンジャズをフュージョンさせた独特な浮遊感と、おっとりとした伸びやかな女性Voが心地良すぎてクセになるLA出身の白昼夢インディポップバンド、The Treedomeのデビューアルバム。
前半はコード進行やアレンジにジャズやソウルの影響のあるギターポップバンド、という日本でも比較的耳馴染みのある感じで、「Why Do I Try?」「Over It」を筆頭にほのぼのと進行していき聴きやすい。「She Won’t Stay」あたりから南国風味とドリーミーさが増してきて個性が見え隠れするがまだ抑えめ。
本当に面白いのはジャズ要素が色濃くなるアルバム後半から。管楽器ががっつり入ってくる「Nothing Special」「Should’ve Known」「Monrovia」などの曲の気だるさが気持ち良く、特に泣きメロがグッとくる「Until the End」は本作いちばんの聴きどころ。アルバムの締めに置かれた「Flute」は現時点でバンドの代表曲で、思い出せない夢のような不思議なノスタルジーを撫でまわされるメロディと、寄せては返す波のようにアップダウンを繰り返す曲調が心地よい眠りを誘う。たまらんわこれは。
ジャズを取り入れるインディバンドは多いが、オールディーズなジャズをレトロな質感のまま取り入れているのがThe Treedomeの個性的なところで、そこに加えて南国風味があるのが独特だ。ふわふわと頼りない感じと思いきや、リズム隊はソウル的な肉体的グルーヴ感も備えていて意外とノレるところも心強い。
昨今のアメリカのインディバンドは本当に多様性に富んでいて面白い。また一つお気に入りのバンドが増えてしまった。
前半はコード進行やアレンジにジャズやソウルの影響のあるギターポップバンド、という日本でも比較的耳馴染みのある感じで、「Why Do I Try?」「Over It」を筆頭にほのぼのと進行していき聴きやすい。「She Won’t Stay」あたりから南国風味とドリーミーさが増してきて個性が見え隠れするがまだ抑えめ。
本当に面白いのはジャズ要素が色濃くなるアルバム後半から。管楽器ががっつり入ってくる「Nothing Special」「Should’ve Known」「Monrovia」などの曲の気だるさが気持ち良く、特に泣きメロがグッとくる「Until the End」は本作いちばんの聴きどころ。アルバムの締めに置かれた「Flute」は現時点でバンドの代表曲で、思い出せない夢のような不思議なノスタルジーを撫でまわされるメロディと、寄せては返す波のようにアップダウンを繰り返す曲調が心地よい眠りを誘う。たまらんわこれは。
ジャズを取り入れるインディバンドは多いが、オールディーズなジャズをレトロな質感のまま取り入れているのがThe Treedomeの個性的なところで、そこに加えて南国風味があるのが独特だ。ふわふわと頼りない感じと思いきや、リズム隊はソウル的な肉体的グルーヴ感も備えていて意外とノレるところも心強い。
昨今のアメリカのインディバンドは本当に多様性に富んでいて面白い。また一つお気に入りのバンドが増えてしまった。
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