現時点では情報が少なくて素性がよく分からないのだが、カナダ出身、バレリーナの肩書きを持ち(MVでも披露)、YouTubeやインスタでインフルエンサー活動を行っているミケイラ・ゲイアーのデビューアルバム。Beabadoobieを彷彿とさせるネット発の経歴で、60’sポップスや映画音楽などをベッドルームポップやエレクトロといったモダンな手法で味付けした、レトロで可憐なインディポップを展開している。女性のソロアーティストが乱立しているインディポップ界隈にあって派手な音楽性ではないが、MVもしかり、昔の銀幕世界へのリスペクトを色濃く感じさせる表現はなかなかユニークだ。
曲展開がコロコロ変わる華やかな「Comatose」で幕を開けると、ほんのりサイケポップみを感じさせるMGMTっぽい「Haven’t Been The Same Since」、チープなディスコ調のアレンジが楽しい「Lose a Friend」と立て続けに華麗なメロディの3分間ポップを連発。これがレトロポップなリードシングル「Paris」までノンストップで続くという勢いの良さ。そしてベッドルームフォーク的な曲でしっとり聴かせた後は、耽美的なヴァースからヘヴィなコーラスへの急激な場面転換がドラマチックな「Dance of the Trees」であっという間にフィニッシュ。コンパクトな作品なので、もう終わってしまうのかという物足りなさはあるものの、曲のタイプも様々で、賑やかな街の雑踏を感じさせるような元気な作品に仕上がっている。
プロダクションの詳細もよく分からないのだが、歌詞サイトでのクレジットを見る限り、どうやら女性ソロ歌手の作品で最近よく見る、複数のソングライターやプロデューサーに依頼しながら協働で作曲するスタイルのようだ。彼女がどんな感じで制作に関わっているのか、また彼女自身の音楽趣味なども気になるところだが、制作陣含めた創造性と彼女の表情豊かな歌は間違いなく素晴らしい。良いポップアルバムに出会えて、YouTubeのアルゴリズムには感謝しかない。
曲展開がコロコロ変わる華やかな「Comatose」で幕を開けると、ほんのりサイケポップみを感じさせるMGMTっぽい「Haven’t Been The Same Since」、チープなディスコ調のアレンジが楽しい「Lose a Friend」と立て続けに華麗なメロディの3分間ポップを連発。これがレトロポップなリードシングル「Paris」までノンストップで続くという勢いの良さ。そしてベッドルームフォーク的な曲でしっとり聴かせた後は、耽美的なヴァースからヘヴィなコーラスへの急激な場面転換がドラマチックな「Dance of the Trees」であっという間にフィニッシュ。コンパクトな作品なので、もう終わってしまうのかという物足りなさはあるものの、曲のタイプも様々で、賑やかな街の雑踏を感じさせるような元気な作品に仕上がっている。
プロダクションの詳細もよく分からないのだが、歌詞サイトでのクレジットを見る限り、どうやら女性ソロ歌手の作品で最近よく見る、複数のソングライターやプロデューサーに依頼しながら協働で作曲するスタイルのようだ。彼女がどんな感じで制作に関わっているのか、また彼女自身の音楽趣味なども気になるところだが、制作陣含めた創造性と彼女の表情豊かな歌は間違いなく素晴らしい。良いポップアルバムに出会えて、YouTubeのアルゴリズムには感謝しかない。
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