Yves – Soft Error: X (2025)

新譜
新譜

 いわゆるK-Popの歌手ということになるのだろうか、Yvesの3rd EP。K-Popにカテゴライズされる音楽は基本的に自分の興味を引くようなものではないので、その事情にも詳しくなく、彼女がソロになる前に所属していたLoona(日本名:今月の少女)というガールズグループも全く知らなかった。ではなぜここで取り上げるに至ったのかというと、おそらくXGを頻繁に聴くようになった影響でYouTubeのアルゴリズムが出してきたのであろう、PinkPantheressをフィーチャーした「Soap」や、アコースティックなサウンドで美メロをロマンティックにしっとりと歌う「Ex Machina」のK-Popぽくない個性的なヴィジュアルや音楽性に、素直に魅了されてしまったからであった。ミステリアスな印象のある彼女の存在感によく似あっているクールで甘いメロディと、お下品さの無いスタイリッシュなテクノサウンドが、ガールズグループやK-POP音痴の私にも、XGと同じくすっと入ってきた形だ。

 本作は6曲入りEP『Soft Error』に「Ex Machina」が追加されたデラックス版となるのだが、この曲がMVとともに非常に気に入ったので、こちらのヴァージョンを取り上げることにした。「White Cat」や「Aibo」はK-POPらしいハイパーポップ系だがクドいキャッチーさがないのでノリがよく聴きやすいし、サビの甘いメロディが気持ちいい先行シングル「Soap」は元より、「Do You Feel It Like I Touch」や「Study」に至っては、歌と音が一体になったインディ・エレクトロ風の音楽性でビックリさせられた。全体的に、K-POPと韓国インディのシンガーソングライターの中間くらいにある、K-POPアイドルではないアーティスト寄りの作品であるように感じられる。特に「Ex Machina」は彼女自身も作曲に関わったようなので、今後はシンガーソングライター的な活躍も期待できるのかなと思うと、非常に楽しみな存在である。

評価:★★★☆+ 7.5/10