前作『Big Wows』のエレクトロ路線をさらに押し進めて、今回は完全にテクノミュージックの数々のスタイルを本格的に取り入れたStealing Sheep(といってもレコーディングは前作と同時期らしい)。
アンビエントポップは合うだろうなーという感じですが、アシッドハウス、イタロディスコ……って、ん? 電気グルーヴか? というような意外なスタイルも取り入れていて、しかもそれがバシッと決まってるのでカッコイイです。
もちろんStealing Sheepがこれまで培ったコーラスやハーモニーもこのエレクトロ路線に完璧に融合し、「機械化する現代社会と人間の闘い」というSFチックなコンセプトの世界観を作り上げています。生音もけっこう入っているんですが、電子音と意図的に対峙させているんだろうなあ。
ただ、実験的なインストパートがけっこう長く、映画のサントラっぽい薄味な印象を受ける事も確か。曲によってBGM的な曲としっかり歌とサウンドが作りこまれた曲が分かれている感じ。
heavenly recordから別のレーベルに移ってから活動全体がDIYになってる気がしますが、経緯はよくわからないけど引き続き頑張ってほしいバンドです。ライブも楽しそうなんですよね(見たい)。
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