8月以降仕事が忙しく、さらに車の長距離運転をする機会も多かったのが祟って、脳疲労や眼精疲労でなかなか文章を書く気力がわいてこなかった。書きかけのレビューもたまっているので、ようやく涼しくなったのを幸いに一気にアップしていきたい所存。ということで、まずは8月のシングルレビューから。
Everything EverythingによるTom Vekのリミックス。オリジナルとはガラッと変わっているうえ、Everything Everything本体にもこういう曲があってもいいのではと思わせるカッコいいリミックスである。EEは尖ったことをやる才能があるのにアルバムだとコンセプトや歌詞の方にその実験精神が偏って音楽的にはオーソドックスなポップロックの枠にお行儀よく収まりがちで、それでも個人的に非常に好きなバンドなのだが、他のリスナーにとってはその辺が過小評価の原因の1つな気がしている。どうだろう、ここらでもっと激しくテクノやマスロックが乱れ飛ぶアルバムを制作してみては。
いかにもUKらしい憂いと湿度を帯びたメロディにメグ・ジョーンズの美声が光る新曲。チルなバンドのアンサンブルもイイ感じだ。ドリームポップも世界各国で数が増え過ぎて、リスナーとして全部が全部気に入るわけじゃなくなってきたし、バンド側もその中から飛び抜けた存在になるのが難しくなってきているように思うが、Night Swimmingは聴いた瞬間にこのバンド特有の世界観に包まれる、他にない強みを持つ期待のバンドだと思う。
King Gizzardほどではないにしろなかなかの多作であるPsychedelic Porn Crumpdts、今年出たアルバムを聴き込みつつレビュー書いてる矢先にもはや次のアルバムとそのリードシングルが発表される。動画のコメント欄でもオージーサイケバンドの多作をイジられていて面白い。それはさておき、いつも美メロ成分の強い作品とハードロック色の強い作品を交互に出してる感じがするので、大蛇がのたうつのようなおどろおどろしいギターリフが乱れ飛ぶこの曲を聴いていると、次は激しめな内容になりそうな予感である。それゆえ曲自体はそこまでサイケという感じはしないのだが、MVはLSDのように激しくアシッドで、デスクトップの大画面で見ていたら軽く酔いました。
口直しに洒落乙な曲で。ハンガリーのオルタナティブなジャズトリオ、Jazzboisとアメリカのプロデューサー/トラックメイカーとのコラボ曲。往年のフュージョンやジャズファンクに、90’s以降のテクノやヒップホップなどのモダンなリズムをブレンドさせているバンドで、最近よく聴いているのだが相変わらずカッコいい。
さらに最近気になっている、ロンドン拠点のフランス系セネガル人シンガーソングライター、アナイースの9月末にリリースされるアルバムからのスウィートなソウル。こういうのは昔から好きなのである。
先日リリースされた5曲入りのシューゲイズサイドのミニアルバムも大変良かったが、当初よりアナウンスされていたドリームポップサイドのアルバムリリースが11月控えており、そのリードシングルとなる、切ないコーラスのメロディとニューオーダー風の哀愁ギターソロが耳に残る欧州ロマンの色濃い曲。メロディメイカーとしての才能と、とろけるような甘いヴォーカルの個性が素晴らしい。
シューゲイズ・バンドと評されることも多いアイルランドのJust Mastard、個人的にはこれまで何度か試聴したものの、ギターアレンジの実験性が面白いなと思いながらも、曲全体はゴスやポストパンク由来の硬さと暗さが強調されている印象であまりハマれなかったのだが、この曲は面白い。工場の機械音のようなインダストリアルノイズギターと反復するリズムは無機質でありつつ、人力演奏の強みでしっかりと音の強弱で興奮を掻き立てるし、その中でCranesのアリソン・ショーを彷彿とさせるケイティ・ボールのヴォーカルが少女のように儚げに佇む、このギャップが生み出す鮮烈なコントラストに惹きつけられる。ノイズ・ロックの刺激的なギターサウンドとダンサブルなビート、そしてシューゲイズの浮遊感と繊細さが嚙み合った格好だ。
シューゲイズというと最近は普通のポップスにリヴァーブのかかったディストーションギターを取ってつけただけのような退屈なものも増えている。しかし、もともと私がシューゲイズを聴き始めたのは、今まで聴いたことのないような音を聴きたかったからで、それがMBVやPale Saintsに感動した理由でもある。通向けの料理を食べやすい味付けにアレンジし機械的に大量生産するファストフード的なものでなく、時にはマニアですら怯むようなアーティストの尖った創造性に触れたいのだ。10月にリリースされる彼らのニューアルバムに期待したい。
Tom Vek – Nothing But Green Lights (Everything Everything Remix)
Everything EverythingによるTom Vekのリミックス。オリジナルとはガラッと変わっているうえ、Everything Everything本体にもこういう曲があってもいいのではと思わせるカッコいいリミックスである。EEは尖ったことをやる才能があるのにアルバムだとコンセプトや歌詞の方にその実験精神が偏って音楽的にはオーソドックスなポップロックの枠にお行儀よく収まりがちで、それでも個人的に非常に好きなバンドなのだが、他のリスナーにとってはその辺が過小評価の原因の1つな気がしている。どうだろう、ここらでもっと激しくテクノやマスロックが乱れ飛ぶアルバムを制作してみては。
Night Swimming – Second Place
いかにもUKらしい憂いと湿度を帯びたメロディにメグ・ジョーンズの美声が光る新曲。チルなバンドのアンサンブルもイイ感じだ。ドリームポップも世界各国で数が増え過ぎて、リスナーとして全部が全部気に入るわけじゃなくなってきたし、バンド側もその中から飛び抜けた存在になるのが難しくなってきているように思うが、Night Swimmingは聴いた瞬間にこのバンド特有の世界観に包まれる、他にない強みを持つ期待のバンドだと思う。
Psychedelic Porn Crumpdts – Manny’s Ready to Roll
King Gizzardほどではないにしろなかなかの多作であるPsychedelic Porn Crumpdts、今年出たアルバムを聴き込みつつレビュー書いてる矢先にもはや次のアルバムとそのリードシングルが発表される。動画のコメント欄でもオージーサイケバンドの多作をイジられていて面白い。それはさておき、いつも美メロ成分の強い作品とハードロック色の強い作品を交互に出してる感じがするので、大蛇がのたうつのようなおどろおどろしいギターリフが乱れ飛ぶこの曲を聴いていると、次は激しめな内容になりそうな予感である。それゆえ曲自体はそこまでサイケという感じはしないのだが、MVはLSDのように激しくアシッドで、デスクトップの大画面で見ていたら軽く酔いました。
Jazzbois – Dream Hands
口直しに洒落乙な曲で。ハンガリーのオルタナティブなジャズトリオ、Jazzboisとアメリカのプロデューサー/トラックメイカーとのコラボ曲。往年のフュージョンやジャズファンクに、90’s以降のテクノやヒップホップなどのモダンなリズムをブレンドさせているバンドで、最近よく聴いているのだが相変わらずカッコいい。
Anaiis – My World(Beyond)
さらに最近気になっている、ロンドン拠点のフランス系セネガル人シンガーソングライター、アナイースの9月末にリリースされるアルバムからのスウィートなソウル。こういうのは昔から好きなのである。
Yndling – Fences
先日リリースされた5曲入りのシューゲイズサイドのミニアルバムも大変良かったが、当初よりアナウンスされていたドリームポップサイドのアルバムリリースが11月控えており、そのリードシングルとなる、切ないコーラスのメロディとニューオーダー風の哀愁ギターソロが耳に残る欧州ロマンの色濃い曲。メロディメイカーとしての才能と、とろけるような甘いヴォーカルの個性が素晴らしい。
Just Mastard / We Were Just Here
シューゲイズ・バンドと評されることも多いアイルランドのJust Mastard、個人的にはこれまで何度か試聴したものの、ギターアレンジの実験性が面白いなと思いながらも、曲全体はゴスやポストパンク由来の硬さと暗さが強調されている印象であまりハマれなかったのだが、この曲は面白い。工場の機械音のようなインダストリアルノイズギターと反復するリズムは無機質でありつつ、人力演奏の強みでしっかりと音の強弱で興奮を掻き立てるし、その中でCranesのアリソン・ショーを彷彿とさせるケイティ・ボールのヴォーカルが少女のように儚げに佇む、このギャップが生み出す鮮烈なコントラストに惹きつけられる。ノイズ・ロックの刺激的なギターサウンドとダンサブルなビート、そしてシューゲイズの浮遊感と繊細さが嚙み合った格好だ。
シューゲイズというと最近は普通のポップスにリヴァーブのかかったディストーションギターを取ってつけただけのような退屈なものも増えている。しかし、もともと私がシューゲイズを聴き始めたのは、今まで聴いたことのないような音を聴きたかったからで、それがMBVやPale Saintsに感動した理由でもある。通向けの料理を食べやすい味付けにアレンジし機械的に大量生産するファストフード的なものでなく、時にはマニアですら怯むようなアーティストの尖った創造性に触れたいのだ。10月にリリースされる彼らのニューアルバムに期待したい。