
トロント拠点のソロプロジェクトLuna Liの1stアルバム。ネオサイケデリア、ドリームポップ、ベッドルームポップあたりの近しいインディ系統のジャンルに加え、ジャズ、ソウル、R&Bなど雑多なバックボーンを、彼女の強みであるハープやヴァイオリンなども弾きこなすマルチ奏者ならではの「一人オーケストラ」的音作りと、コーラスワークのハーモニーの美しさで壮大に包み込んだ非常に聴き応えのあるアルバムとなっている。
アルバム冒頭「Cherry Pit」からいきなり耳を引き付けられる。フランジャーとトレモロがかかった雄々しいサイケデリック・ギター・サウンドに飲み込まれたと思ったら、ベッドルームポップ的な繊細で温かみのあるメロディへと移行。そして徐々にその繊細さと激しさが一体となっていく巧みでドラマチックなアレンジメントに唸らされる。その後は美しいメロディ・美しいハーモニーを持つ牧歌的なポップソングでいったんまったりとさせられるが、中盤以降からLuna Liワールドが濃く、そして華やかになっていき、本格的に盛り上がっていく。神秘的なコーラスの美しさに涙が出そうになる、Dreamer Isiomaをゲストヴォーカルに招いた5曲目「Flower(In Full Bloom)」、荒々しく歪んだギターとソウルフルなグルーヴを披露する「Alone But Not Lonely」と続き、フェイザーのかかったとろけるように甘いギターが気持ちいいこのアルバムで一番好きな「Silver Into Rain」でアルバムのコアに到達。Beabadoobieの華やかなコーラスも美しく、時間の進む速度が遅くなったようなうっとりとした気持ちにさせられる、屈指の名曲である。終盤も、Tame Impalaのようなダンサブルで疾走感のあるグルーヴにドラマチックなメロディをのせる「What You’re Thinking」、そこからMercury Revばりのストリングスとコーラスで天まで上り詰めそうな「Magic」や「Lonely/Lovely」で締めくくっていく様は、こぢんまりとしたベッドルームポップの世界とは一線を画す圧倒的壮大さで、大満足の没入感を与えてくれる。
アルバム冒頭「Cherry Pit」からいきなり耳を引き付けられる。フランジャーとトレモロがかかった雄々しいサイケデリック・ギター・サウンドに飲み込まれたと思ったら、ベッドルームポップ的な繊細で温かみのあるメロディへと移行。そして徐々にその繊細さと激しさが一体となっていく巧みでドラマチックなアレンジメントに唸らされる。その後は美しいメロディ・美しいハーモニーを持つ牧歌的なポップソングでいったんまったりとさせられるが、中盤以降からLuna Liワールドが濃く、そして華やかになっていき、本格的に盛り上がっていく。神秘的なコーラスの美しさに涙が出そうになる、Dreamer Isiomaをゲストヴォーカルに招いた5曲目「Flower(In Full Bloom)」、荒々しく歪んだギターとソウルフルなグルーヴを披露する「Alone But Not Lonely」と続き、フェイザーのかかったとろけるように甘いギターが気持ちいいこのアルバムで一番好きな「Silver Into Rain」でアルバムのコアに到達。Beabadoobieの華やかなコーラスも美しく、時間の進む速度が遅くなったようなうっとりとした気持ちにさせられる、屈指の名曲である。終盤も、Tame Impalaのようなダンサブルで疾走感のあるグルーヴにドラマチックなメロディをのせる「What You’re Thinking」、そこからMercury Revばりのストリングスとコーラスで天まで上り詰めそうな「Magic」や「Lonely/Lovely」で締めくくっていく様は、こぢんまりとしたベッドルームポップの世界とは一線を画す圧倒的壮大さで、大満足の没入感を与えてくれる。
デビュー時の宅録実験や、Luna Liとして活動する以前のロックバンドVeins時代までをも含めた、この時点での音楽活動の集大成といった印象も受けるてんこ盛りの贅沢フルコースゆえ、雑多に感じるところもなくはないが、サウンドのトーンは統一感があるし、一方で洗練され切っていないがゆえの聴き飽きなさというのもあって、カナダの音楽賞Juno Awardのオルタナティブ部門にノミネートされたのも頷ける充実の内容である。(ちなみにこの年の同部門受賞はAlvvaysの傑作『Blue Rev』)
この作品に続く2ndアルバム『When a Thought Grows Wings』では、R&B/ソウルやオーソドックスなフォークやポップスに焦点を当てつつ、その分メロディとコーラスの美しさが神秘的な領域にまで磨き上げられているが、代わりにロックやサイケ成分が薄くなってしまったので、そのあたり恋しく感じるリスナーはこちらの1stアルバムのほうが良い出来に感じるかもしれない。個人的にはどちらも甲乙つけがたく、そして2nd同様、アルバムのアートワークの美的センスも素晴らしい。
どうも、最近知ったばかりにも関わらず、Luna Liの世界にずいぶんハマッてしまったらしい。