仕事が忙しくなるとどうしても更新が滞ってしまう。仕事柄、眼底痛や頭痛が発生しやすいため、仕事以外の時間でも文字を打って読み返して……といったことをするのがしんどくなるのが主な理由である。幸い、音楽は聴き続けているのでネタは豊富だが、感想をまとめられないまま次、次と音楽を聴き続けている状況が歯がゆいところだ。
年末に向けて仕事は落ち着いてくるので、未だに次々リリースされる新譜群に恐れおののきつつも、取り上げるべき新曲の数が少なくてちょっとホッとしている10月のシングルレビューを皮切りに、今後はハイペースに更新していけたら良いなと思う所存である。
江ノ島の至宝、サイケバンドMaya Ongakuの新曲。KEXPにも出演してて驚いたけど、幾何学模様やゆらゆら帝国の遺伝子を受け継ぎつつ、さらにモダンなエレクトロミュージックを組み込んだサウンドは陶酔感とジャパニーズサイケならではの“妖怪感”が融合していてとても気持ち良い。
日本土着の文化に海外の文化を混ぜ合わせることで文化はより活性化し、新しいものも生まれてくると思っているので、彼らのように日本の文化を色濃く漂わせながらも積極的に外部へ挑戦していくアーティストは熱烈に応援したい。
Tristan師単独の新曲はヤハリ純度が高く極上である。粘着質なベースラインにバウンシーなビート、程よくアシッドなウワモノは中毒性も抜群だ。瞑想的な瞬間を挟まず終始ブチアゲな感じがサイトランスの中でもとりわけ好きな部分。そろそろアルバムが聴きたい所だ。
ジャズ+ボサノヴァ+チェンバーポップ+ジャパニーズ・フォーク+マスロックが自然に溶け合う特異な音楽性はそのままに、マスロック的な部分をさらに加速させた様な複雑怪奇な「Kurayami」と、そこからシームレスにつながるしっとりした「Get Used To It」と、彼女の両極をまるで1曲のように仕上げた2曲。なんかもうプログレとかも似合うんじゃないだろうか。この路線はアルバムで割とやり尽くした感じがあったが、まだまだいけそうである。
80’sインディ・レトロスペクティヴなスウェーデンのバンド。今年3月に出た「Crying At The Club」から格段にキャッチーに、そして80’sギタポからの引用的なアレンジメントもひときわあからさまになったが、その開き直りの様なあっけらかんとした潔さがむしろ爽快で、魅力が激増した。この新曲「Marion」も、チャカチャカしたハイハットの疾走感と煌めくギターアルペジオに脱力気味の切ないヴォーカル。このセットには悶絶するような懐かしさがある。大学時代、これは当方の人生で最大の失敗だった時代であるが、大学に馴染めず孤立していた私は西新宿の中古レコード屋に通い、その頃はレアモノ扱いになっていた80年代のネオアコ、ギターポップ、初期のシューゲイズを夢中に漁ることで心の傷や歪みを誤魔化していた。彼らの音楽を聴くと、その頃の空の青さや街路樹の煌めき、そこに染みついた若き日の私の悲しみや切なさみたいなのが20年の時を越えて真空パックで新鮮にお届けされたかような感じで、もうたまらんといった感じだ。(普通はこういう曲調の場合、恋愛の思い出を綴るもんじゃないかとふと思ったが、そういうのは特に無かったからしょうがない)
今年3月のシングルレビューでも紹介した、まだデビューしたばかりのオランダのバンド、Honey I’m Home。Mewなどと似た、オルタナティブ・ロックを骨格にしながらシューゲイズやドリームポップを織り交ぜていくスタイルで注目しているのだが、9月に出た「Alive」という曲はちょっと自分が苦手なUSエモロックっぽい感じだったので(というか彼らのソングライティングの基礎となっているのはエモ系な感じがする)、まだどこまでフェイバリットになるか分からない感じである。しかし、今作「Insecure」はデビュー曲と同様シューゲ要素の強い曲で、音圧のあるシューゲイジングなギターノイズとドラマティックな曲展開はやはり期待させられる。来年アルバムが出るという情報もあるので、追いかけていきたい。
最後はMelody’s Echo Chamber。ソフトロック(サンシャインポップ)の可憐な歌に現代的なネオサイケデリアのアシッド感を混入させるフランスのサイケプロジェクトで、この界隈ではもはや有名な存在だが今までなんとなくあまり聴かずに来てしまった。今まで再三、SpotifyやYouTube両方のアルゴリズムから「お前がいかにも好きそうなやつだぞ」と言わんばかりにおススメされていたのだが、なんだろう、もうちょっと憂いや深いトリップ感が欲しかったのか、ローファイ気味な音を嫌ったのか。その理由も分からんくらい最近出してるシングルが良いじゃんということで、これはもう12月リリースの新譜を機に聴くしかない。
まあ、音楽にハマるかどうかは、タイミングやバイオリズムが大事ということでしょう。
年末に向けて仕事は落ち着いてくるので、未だに次々リリースされる新譜群に恐れおののきつつも、取り上げるべき新曲の数が少なくてちょっとホッとしている10月のシングルレビューを皮切りに、今後はハイペースに更新していけたら良いなと思う所存である。
Maya Ongaku – Maybe Psychic
江ノ島の至宝、サイケバンドMaya Ongakuの新曲。KEXPにも出演してて驚いたけど、幾何学模様やゆらゆら帝国の遺伝子を受け継ぎつつ、さらにモダンなエレクトロミュージックを組み込んだサウンドは陶酔感とジャパニーズサイケならではの“妖怪感”が融合していてとても気持ち良い。
日本土着の文化に海外の文化を混ぜ合わせることで文化はより活性化し、新しいものも生まれてくると思っているので、彼らのように日本の文化を色濃く漂わせながらも積極的に外部へ挑戦していくアーティストは熱烈に応援したい。
Tristan – Flabbergaster
Tristan師単独の新曲はヤハリ純度が高く極上である。粘着質なベースラインにバウンシーなビート、程よくアシッドなウワモノは中毒性も抜群だ。瞑想的な瞬間を挟まず終始ブチアゲな感じがサイトランスの中でもとりわけ好きな部分。そろそろアルバムが聴きたい所だ。
Mei Semones – Kurayami/Get Used To It
ジャズ+ボサノヴァ+チェンバーポップ+ジャパニーズ・フォーク+マスロックが自然に溶け合う特異な音楽性はそのままに、マスロック的な部分をさらに加速させた様な複雑怪奇な「Kurayami」と、そこからシームレスにつながるしっとりした「Get Used To It」と、彼女の両極をまるで1曲のように仕上げた2曲。なんかもうプログレとかも似合うんじゃないだろうか。この路線はアルバムで割とやり尽くした感じがあったが、まだまだいけそうである。
No Suits In Miami – Marion
80’sインディ・レトロスペクティヴなスウェーデンのバンド。今年3月に出た「Crying At The Club」から格段にキャッチーに、そして80’sギタポからの引用的なアレンジメントもひときわあからさまになったが、その開き直りの様なあっけらかんとした潔さがむしろ爽快で、魅力が激増した。この新曲「Marion」も、チャカチャカしたハイハットの疾走感と煌めくギターアルペジオに脱力気味の切ないヴォーカル。このセットには悶絶するような懐かしさがある。大学時代、これは当方の人生で最大の失敗だった時代であるが、大学に馴染めず孤立していた私は西新宿の中古レコード屋に通い、その頃はレアモノ扱いになっていた80年代のネオアコ、ギターポップ、初期のシューゲイズを夢中に漁ることで心の傷や歪みを誤魔化していた。彼らの音楽を聴くと、その頃の空の青さや街路樹の煌めき、そこに染みついた若き日の私の悲しみや切なさみたいなのが20年の時を越えて真空パックで新鮮にお届けされたかような感じで、もうたまらんといった感じだ。(普通はこういう曲調の場合、恋愛の思い出を綴るもんじゃないかとふと思ったが、そういうのは特に無かったからしょうがない)
Honey I’m Home – Insecure
今年3月のシングルレビューでも紹介した、まだデビューしたばかりのオランダのバンド、Honey I’m Home。Mewなどと似た、オルタナティブ・ロックを骨格にしながらシューゲイズやドリームポップを織り交ぜていくスタイルで注目しているのだが、9月に出た「Alive」という曲はちょっと自分が苦手なUSエモロックっぽい感じだったので(というか彼らのソングライティングの基礎となっているのはエモ系な感じがする)、まだどこまでフェイバリットになるか分からない感じである。しかし、今作「Insecure」はデビュー曲と同様シューゲ要素の強い曲で、音圧のあるシューゲイジングなギターノイズとドラマティックな曲展開はやはり期待させられる。来年アルバムが出るという情報もあるので、追いかけていきたい。
Melody’s Echo Chamber – Eyes Closed
最後はMelody’s Echo Chamber。ソフトロック(サンシャインポップ)の可憐な歌に現代的なネオサイケデリアのアシッド感を混入させるフランスのサイケプロジェクトで、この界隈ではもはや有名な存在だが今までなんとなくあまり聴かずに来てしまった。今まで再三、SpotifyやYouTube両方のアルゴリズムから「お前がいかにも好きそうなやつだぞ」と言わんばかりにおススメされていたのだが、なんだろう、もうちょっと憂いや深いトリップ感が欲しかったのか、ローファイ気味な音を嫌ったのか。その理由も分からんくらい最近出してるシングルが良いじゃんということで、これはもう12月リリースの新譜を機に聴くしかない。
まあ、音楽にハマるかどうかは、タイミングやバイオリズムが大事ということでしょう。